2025.10.06


【インターン生紹介#5】地域おこし協力隊インターン・杉田翔栄さん

8月から新しいインターン生が着任!

富士宮市地域おこし協力隊インターンOBの佐野です。

8月から新しい地域おこし協力隊インターン生が3名着任しました!今回は、インターン生の活動や今後の展望について紹介していきたいと思います。第5弾は慶應義塾大学法学部の杉田翔栄(すぎた しょうえい)さんです。

広島・廿日市から富士宮へ

2025年8月3日、富士宮市に新たにインターンとして加わったのが、広島県廿日市市出身で、慶應義塾大学在学の杉田翔栄(すぎた しょうえい)さんです。

富士宮市への第一印象

訪れる前は「空気がうまい、水がうまい、そして富士山がある町」というイメージを持っていた杉田さん。実際に足を運んでみると、浅間大社の川で子どもたちが楽しそうにはしゃぐ姿に出会い、「いい町だな」と実感したそうです。食文化についても「富士宮焼きそばが美味しい」と語り、日々の生活のなかで富士宮の魅力を肌で感じています。

シェアハウスのような生活

富士宮での生活拠点は、地域おこし協力隊の小田優斗さんが運営する「雀の結」。インターン生の活動中は、平均して3〜4人が共に過ごすシェアハウスのようなスタイルで生活しており、杉田さんは「生活が快適すぎて怠惰になってしまいそう」と笑顔で語ります。仲間と共に暮らすことで交流が生まれ、互いに刺激を受けながら活動を進める環境となっています。

ブロックチェーンの社会実装に挑む ― 「コノハネット」

杉田さんの活動の中心は、ブロックチェーンを活用した新しい地域支援の仕組みづくりです。現在取り組んでいるのは、寄付を通じて「fujisanトークン」を発行することで、市民や市の支援者が能動的に街に関わることができる仕組みを実現する「コノハネット」の開発です。「コノハネット」という名称は、富士山本宮浅間大社に祀られる木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)に由来しています。

富士宮市に寄付を行った人には「fujisanトークン」が付与され、そのトークンを使って「こんな支援があったらいい」「こんな取り組みを実現してほしい」といったアイデアを市に提案できるようになります。そうすることで、市への支援を単なる寄付で終わらせず、市民や寄付者が能動的にまちづくりに関わり、共に成長していくことができると話します。他の多くのDAOプロジェクト(DAO:自立分散型組織)とは異なり、トークンに価格は付けず、売買可能な資産とせずに「議論やコミュニケーションのチケット」としての役割を担わせる予定だといいます。

また、「コノハネット」とふるさと納税の連動も構想しているそうです。寄付者が納税証明書をアップロードすると「fujisanトークン」が付与され、富士宮市のまちづくりに主体的に関わることができる仕組みです。ステーブルコインとの紐づけなど、新しい金融技術の活用も視野に入れており、行政と暗号資産の連携という全国的にも先進的な試みとなりそうです。

挑戦を共に応援する、行政の姿勢

「暗号通貨と行政」というと一見相性が悪そうに思えますが、杉田さんが驚いたのは富士宮市役所の柔軟さだと話します。市役所の職員の皆さんは、「できない理由」ではなく「できる方法」を一緒に考えてくれる協力的な姿勢を見せてくれたといいます。その起業家的なマインドに触れ、「行政にもこんなに柔軟な人たちがいるのか」と感銘を受けたそうです。

インターン終了後の活動の展望

「コノハネット」は10月中のローンチを予定しており、その後は市民の皆さんや支援者の方々に実際に使ってもらいながら改善を重ねていくそうです。任期終了後についても「関わることが可能なら積極的に関わりたい。富士宮市を代表するデジタルサービスの一つに育てたい」と意気込みを語りました。

佐野

各インターン生の詳細は本ホームページの「メンバー紹介」のページからご確認ください!Instagram、Facebook、X(旧Twitter)などでも随時活動内容を更新しますので、そちらも併せてご覧ください🗻(佐野)